「まだ早い」という言葉は、若手選手を指しているように聞こえる。ロッカールームで高級車の雑誌を広げるなど、試合への準備、取り組み方の甘さが、イチローには歯がゆいのだろう。
確かに6連敗した4月半ばに比べれば、チーム状態は上向き。ア・リーグ西地区で首位エンゼルスに1.5ゲーム差の3位だが、それでも勝率5割を行ったり来たり。今オフにFA権を取得し、身の振り方を思案するイチローが、不満を覚える理由はそこにある。
自身は7試合連続安打。中前安打した三回は先制のホームも踏んだ。気分が悪いはずはないが、口ぶりは最後まで淡々としていた。昨季まで3年連続最下位だったチームの本当の意味での変化は「クラブハウスの中が正常な方向に向いたときじゃないですか」。世界一を狙えるチームになることが、残留条件の一つにあげているイチロー。チームメートに活を入れた。